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鬼の10問 これはやっとけ ⑥ 分岐回路の設計の覚え方 分岐回路とは

分岐回路の覚え方
資格電気工事士 2 種(第二種電気工事士)

分岐回路と幹線の違いは、負荷を付けてよいのが分岐回路付けていけないのが幹線です。
幹線は、ただ電気を流すだけの電路です。

また、分岐回路には、必ず、開閉器と過電流遮断器をつけなければいけません。

「電気工事の施工方法」と「配線設計」の科目では、分岐回路がややこしさのピークなので、分岐回路を超えれば、あとは楽になると思います。

勉強の要点、コツは、規則性をなるべく使って表をガッツリを覚えることです。
私の覚え方を載せましたので、参考にしてください。

分岐回路の設計

分岐回路の設計とは、過電流遮断器、電線の太さ、コンセントを事故が起きないように、電流を基準に、適切に選ぶことです。

こむずかしい理論はありません。

ただ制限となる電流を超えないように(火事にならないように)選定していくだけです。

早速、覚えましょう。

問題 過電流遮断器によって定まる分岐回路について、()を埋めよ。
表中の「過電流遮断器」は、20[A]以外は配線用遮断器とヒューズどちらも、という意味です。

分岐回路の問題
正解は、この行をクリック
分岐回路の答え
ご参考までに、私の覚え方。この行をクリック

表のイメージのまま、覚えるのが良いかもしれません。

問題に出くわしたら、余白にチャチャッこの表を書いてしまうのもあり。

表を書くのに時間をかけ過ぎないように。
問題を解くのに必要な所だけでもいいのですよ。

頭の中で、表が書けるのが理想です。

分岐回路の覚え方

① まず、これを覚えました。20[A]配線用遮断器は、住宅でよく使われるからです。住宅では、20[A]の過電流遮断器に15[A]のコンセントが主流です。
この表では、20[A]以下のコンセントとなっていますが、15[A]のコンセントが普通です。
20[A]のコンセントは、エアコン用に壁の高い所によくあります。刃受け形状が違うので確認しておきましょう。配線図記号で試験に出ます。

② 次に、30[A]を覚えました。
技能試験で使うことのない太い2.6mmと覚えました。
技能試験は、1.6mmと太くても2.0mmです。
より線5.5mm2も、時々、学科試験に出題されます。

あとは、40[A]、50[A]は8と14、「電流が大きいから、もう、より線」と覚え、20[A]ヒューズは60分以内の溶断時間が定格電流の1.6倍で配線用過電流遮断器の1.1倍より大きいので厳しめ、と覚えました。1.6倍と聞いてピンとこない人はまだ過電流遮断器が覚えられていません。復習を。
1行上の過電流遮断器15[A]の電線の太さは、20[A]と同じで、コンセントは当然、過電流遮断器を超えてはいけないので、15[A]以下と覚えました。

表の書き方

過電流遮断器を表の1列目に書く
電線の太さ2mmまでを表の2列目に書く
電線の太さ2.6mmを次に表の2列目に書く
断面積14までを表の2列目に書く
コンセント30A以上を表の3列目下3行に書く
要は電線の太さを中心に覚える

過去問類題も解いてみましょう。

問題 

低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものは。
ただし、分岐点から配線用遮断器までは3[m]、配線用遮断器からコンセントまでは8[m]とし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。   (ほぼ毎年、類題出題)

分岐回路の過去問類題
正解は、この行をクリック

イ.
20[A]の配線用遮断器分岐回路では、電線1.6[mm]以上、なので2.0[mm]はOK。こんな風にも問題は出ます。コンセント20[A]以下。コンセントの数は関係ありません。 ロは電線の太さが、ハとニはコンセントが不適切です。

できましたでしょうか。

補足説明

分岐回路は、過電流遮断器によって容量が決まります。

表中の過電流遮断器は、正式には「分岐回路を保護する過電流遮断器の種類」として「定格電流が15Aを超え20A以下のもの」などと列挙してゆくべきですが、試験対策としてわかりやすく、ここでは書きました。

分岐回路30[A]以上のコンセントは、「~以上~以下」となっていることにも注意です。
~を超えて~以下」ではありません。

分岐回路20[A]は、家庭でよく使われます。これが1.6[mm](以上)で配線されるので、実技試験の課題も1.6[mm]の絶縁電線を使うことがひじょうに多いというわけです。

まとめ

上の図は、過去問でもよく見ると思います。
毎年のように出題されます。

電気工事士として、大事な所(=安全な工事をする)だからですね。

過電流遮断器よりも、電線やコンセントの許容電流が小さいと過熱して火事になりますからね。

たいへん、たいへん。

できなかった人は何度も練習してください。
できた人も、忘れるかもしれないので、しばらくしたら再トライしてみてください。定着します。

というわけで、
「電気工事の施工方法」と「配線設計」のよく出る問題を「鬼の10問」として集め、今回は第6問として、分岐回路の設計を取り上げました。

友達を待つ間、電車に乗っている間などの隙間時間にも、この問題はできるので、よく練習してください。

では、頑張ってください。

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