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第二種電気工事士とは

机の上に圧着工具と線剥き工具が置いてある 資格
資格電気工事士 2 種(第二種電気工事士)

今回は、そもそも第二種電気工事士とは何か、について解説します。

ここでは、わかりやすいよう大まかに説明します。

時々、試験内容が変わることもありますので、ご自身で必ず、電気技術者試験センターのホームページもご確認ください。

令和6年上期の受験申込み受付期間が、能登半島地震対応として延長になりました。
 3月18日(月)~ 4月8日(月) 4月12日(金)

第⼆種電気⼯事⼠の仕事内容とキャリア

第⼆種電気⼯事⼠は、住宅などの屋内配線や照明器具、コンセントの取付の⼯事を⾏います。

一度資格を取ってしまえば、一生涯使えます。

求⼈が多い国家資格で、将来一人親方で独立したり、会社を興す人もいます。

この資格を持っていれば、安定した収入が得られ、食うには困らないとも言われています。

電気工事の会社以外に、工務店や建設会社、設備管理会社、警備会社などで求人があります。

年齢的に就職が厳しい方も、資格を持っていることで採用される確率が上がると言われています。

他の業種の採用試験でも、国家試験の勉強をやり遂げた「努力のできる人」という点を評価してもらえることもあります。

また、不動産投資目的で、この資格を取る人もいます。
中古物件の電気設備を自分でリフォーム工事できるので、経費を節約できます。

最近、刺激がないなぁ~という人にもお勧めです。
あの、試験結果通知書を開ける瞬間のドキドキ感は格別です。

第⼆種電気⼯事⼠と第⼀種電気⼯事⼠の違い

電気⼯事⼠は、作業できる⼯事の範囲によって、第⼀種電気⼯事⼠と第⼆種電気⼯事⼠に分けられています。

第⼆種電気⼯事⼠は600V以下(低圧)で電柱から受電している電気設備(⼀般⽤電気⼯作物)の⼯事に従事することができます。主に、住宅や小規模な店舗、事業所などの工事になります。

第⼀種電気⼯事⼠は、低圧に限らず、電柱から6,600Vを受電し、敷地内に変圧器を置いて電気を使う施設の工事に従事することができます(ただし、最⼤電⼒500キロワット未満) 。主に、工場やマンションなどの工事になります。

試験について

受験資格

資格制限はありません。年齢、学歴、国籍、実務経験を問いません。
なので、電気関係以外の仕事をしていても受験できます。私もそんな一人でした。

試験概要

学科試験と技能試験の2つがあります。

また、1年に2回、上期、下期の試験があります。

試験の方式は、マークシートに記入する筆記方式又は、パソコンで解答するCBT方式のいずれかを選べます。
解答は4つの選択肢から1つ選ぶ方式です。

学科試験の内容

電気工事用の材料や工具、電気工事の施工方法などが出題されます。

技能試験の内容

持参した作業用工具を使い、与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成する試験です。候補問題は毎年事前に公表されます。電気技術者試験センターのホームページの下の方に「電気工事士技能試験候補問題」にあります。この中から1問を実際に作成する試験です。候補問題と全く同じ問題ではなく少し変えてあることもあるようです。

技能試験の合否は、作成した工作物に欠陥がないこととなります。
詳しくは、電気技術者試験センターのホームページの真ん中「技能試験に係る「欠陥の判断基準」」の中の、「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」と「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」にあります。が、ボリュームが多いので最初からこれらを見ずに、市販テキスト等にも欠陥について書いてあるので、テキストを読んだ後にセンターの資料に目を通すのが良いと思います。

ただ、試験本番までにはサッとでも目を通しておくことをお勧めします。
これがルールブックですので。

学科試験と技能試験のさらに詳しい内容は、電気技術者試験センターの電気工事士試験、第二種をご参照ください。 主任技師ではないですよ。オレンジ色の方。第一種とも間違えないように

合格ライン、合格率、難易度、むずかしさ、難しさ

学科は60点以上で合格です。普通自動車運転免許の学科は90点以上で合格なので、それよりずっとずっと簡単です。

全国で毎年、6~7万人が学科試験を受験し、4万人程(合格率は50~60% )が合格しています。

技能試験の受験者数は4~5万人程(学科免除者、前回技能試験不合格者を含む)で、3~4万人程(合格率は70%前後 )が合格しています。

費用

私の場合をざっと計算しますね。

受験料9,300円+テキスト(学科と技能)合計3,800円+工具20,000円程度+技能試験材料セット3回(13問を3周分)練習用 23,760円、追加練習用ケーブルだけ3回分20,000円弱で、合計76,860円と言ったところです。テキストは学科、実技の2冊を買い直したので、プラス2,400円かかっています。

工具や練習材料は、年々値段が上がる傾向にあります。私が使った技能試験材料セット3回練習用は今や35,200円になってしまいました。

早く資格を取った方がお得です。

通信教育などの場合は、技能13問を何回(何周)できる材料が入っているのか確認し、ご自身がその回数の練習で足りるのか検討してください。

もし、1回分(1周分)だとしたら、どんなフォローを入れてもらえるのか確認し、納得した上で申し込んだ方がいいと思います。

私の感覚では、電気工事の未経験者の場合、1回分ではとても練習が足りません。試験時間内に、工作できるようになりません。

もちろん、電線など消耗品だけ買い増ししても構いません。予め、買い増し品がいくらするのか調べておくと良いかもしれません。

また、工具代は入っていないことが多いので、その点もご確認ください。
工具については、実技試験対策にも書きましたのでご参考にしてください。

この辺、通信教育などを選ぶポイントだと思います。

独学

まったく、可能です。私がいい例です。

独学でできるか心配しているよりどんどん勉強した方がいいです。
ただ、独学ではペースがつかめない、緊張感が出ない、という方には講習等もありです。

一発合格

まったく、可能です。私がいい例です。

合格までの勉強量と練習量(人により違いますが)は決まっているので、これを1回目の試験までにやり切れば、一発合格となります。

ただし、仕事や家庭の事情などもあるので、必ずしも一発合格しなくとも、コツコツやり、1年、2年で合格するのも全然ありです。

勉強時間

私の場合、仕事が電気工事関係ではなかったので、平日の勉強は、朝6時頃に起きて顔を洗って、7時の朝食までの約40分と、昼休みの昼食を食べた後の40~50分、夕食後寝るまでの2時間程度でした。

土日は、家の用事や買い物もあるので、1日5~6時間、多い日は7~8時間程度の勉強時間だったと思います。

学科試験までの4月から6月は学科中心ですが、気晴らしも兼ねて、技能試験の練習もしました。

テキストが合わないなぁ、と感じ、4月25日に追加テキスト発注し、テキストを急遽変えました。

詳細は、学科試験対策をご参照ください。

6月の学科試験が終わると、7月の技能試験までひたすら工作しました。

学科が、 4月上旬から6月上旬まで、 1週24時間程度(少し技能をやった)、9週で200時間以上になるのでしょうか。

技能は、 6月上旬から7月下旬まで、 1週30時間程度、6週で180時間以上になるのでしょうか。

いまあらためて見ると、結構時間はかかっていますね。

ここまでやらなくても合格できるかもしれません。
私は勉強や練習がきついので、2回も受験したくなかったので、空き時間はやりました。
勉強や練習をしていた方が安心していたくらいです。

これを短時間でやるか、1年かけてやるかはどちらでもいいと思います。

私は、短距離走が好きで、長距離走は苦手なだけです。
長距離走はどこで頑張ったらよいのか、私にはサッパリわかりません。

ポイント、コツ、要点

学科

まず、各科目を攻略する順番を決めましょう。
詳しくは、学科試験対策に書きました。

法令の勉強の前にでそれぞれの法を、わかりやすく整理しました。
私のような法令がとっつきにくいと感じる方はご一読ください。

また、自分にあったやり方で進めるのも大事です。テキストに「15日間短期集中学習法」という冊子が付いていましたが、15日間で覚えられる自信が私には全く無かったので、使いませんでした。

あとは、時間はある程度かかると諦めて、「千里の道も一歩から」の精神で進むことが大事だと思います。

技能

実技試験対策にいろいろ書きました。ご覧ください。

この試験は、やれば受かります。やらなければ、受かりません。

さてさて、今回の「第二種電気工事士とは」は、ここまでです。

もし、第二種電気工事士の内容でわかりにくい所がありましたら、以下のコメント欄で教えてください。
私なりに解説をしたいと考えています。

できれば「~について」「~まではわかるのだけど、~の所がよくわからない」など具体的に教えてもらえれば、ピントが合った解説が可能になると思います。

次回からは、鬼の...シリーズを計画しています。

お楽しみに。

おすすめテキスト
私はこれらで一発合格

学科試験用
教科書で一通り勉強派向け

過去問を何回も解いて勉強派向け

技能試験用
B5サイズで机に置きやすい

A4サイズで見やすい

ご要望やご質問など、どうぞ。 (個人情報を書かないように)