結論を言うと、線の色で区別をしない、というのがこのサイトのおすすめです。
理由は、以下の2点です。
- 電線の色は、他の色が使われることもある
- 人間は、間違う
電気工事士などの試験対策を念頭に、単相3線式100V/200Vと三相3線式200Vを例に、わかりやすく、丁寧に説明しますね。
線の色で区別してはいけない理由
先に話したように、このサイトでは、線の色で区別をしないことをおすすめします。
なぜでしょうか?
電線の色は、他の色が使われることもある
電線の色は、以下のように使われます。
- 単相3線式は、黒(L1)、白(N)、赤(L2)
- 三相3線式は、赤(R相)、白(S相)、青(黒)(T相)
三相3線式では、青の代わりに黒が使われることがあります。
過電流遮断器の電源側は、青の代わりに黒が使われることがよくあります。
線の色だけでは、単相と三相の取違いが起きることがあります。
人は、間違う
以前、他人の施工した分電盤内で、黒白を間違えた配線を見つけたことがあります。
人は間違うものです。
赤、白、青を使う筈のところに、他の色の線を間違えて施工することも、無いとは言えません。
人が間違って配線した後に、自分が工事をして事故が起きると当然、「なんで、ちゃんと確認しなかったのか」と言われるに決まっています。
間違えた本人は、もうそこに居ません。
他人が間違えたのが発端なのに、こちらの責任も逃れられません。
では、どうやって見分けるか
では、どうやって見分けるのでしょうか。
興味本位なら
青色の電線が使われていれば、「まあ、三相かなぁ」位だと思います。
実際に施工をするのではなく、興味本位で知ればいい程度なら、これでよいかもしれません。
通常の家庭では、まず三相3線式200Vを引き込んでいません。
エアコンのコンセントに「200V」と書いてあっても、普通の家庭なら、大概、単相3線式の200Vです。
三相3線式200Vは、動力とも呼ばれ、モーター、大きなエアコンなど工場や事務所、商店で使われるのが大半です。
契約主なら、電力会社からの伝票や契約を見れば、すぐにわかります。
電力量計や過電流遮断器の表示でもわかることがあります。
「単相」、「三相」と書いてあったり、「1Φ」、「3Φ」と書いてあったりします。
時々、単相にも三相にも使える器具もありますが。
確実なのは、測ること
確実なのは、測ることでしょう。
ただし、電気工事士などの資格を持っていない方は手を出さない方がよいでしょう。
感電の恐れがあります。
200Vの感電なんて、半端じゃ済みません!!
また、測り方を失敗すると、器具を壊したり、停電させたりすることもあるかもしれません。
停電も、自分の家だけでなく、ご近所の家も停電になることもあります。
ご近所の事業所やお店も一緒に停電させると、休業補償を求められることもあります。
電気事故ではありませんが、知人がミスをして、お店に休業補償を払ったことがあります。
さて、ここでは単相3線式100V/200Vと三相3線式200Vの見分け方を例にとります。
実施に当たっては、自己責任でお願いいたします。
記事には、誤字脱字があるかもしれません。
電気の基礎を理解の上、実施してください。
当サイトは一切責任を負いません。
3色ある電線のうち、まず「赤、白」を測って、100Vが出れば単相3線式100V/200Vです。
もし、「赤、白」を測って、200Vなら、配線間違いもありうるので念のため、「黒(青)、白」や「黒(青)、赤」を測っていずれかで100Vが出れば、単相3線式100V/200Vですね。
3本の線のどの組み合わせ(3通り)でも、200Vが出るなら、三相3線式200Vですね。
緑色の電線は?
なんて質問してはいけませんよ。
緑は接地線です。
まとめ
三相と単相の見分け方を、単相3線式100V/200Vと三相3線式200Vを例に説明しました。
結論は、線の色で区別をしない、というのがこのサイトのおすすめです。
特に、電気工事士の資格を持たないDIYの方は、測ってみようなんて思わないで、電力会社からの伝票や契約書で確認してください。
三相3線式200Vなんて、まず家庭には入っていません。
三相と単相の違いが分からない方は、わかりやすく書いた「きほんのき 三相3線式とは」もあります。
それでは、安全第一で。
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今時、こういうのもあります。
材料は、切ってしまったりするので試験対策にしか使えません。
なので、返すというサービスもあります。
材料の処分も楽で、価格も半分位でしょうか。
器具と電線だけ返却、数量限定だそうです。
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