丁寧に、図解で、候補問題の複線図の書き方を説明しました。
最初は、時間がかかると思います。
でも、大丈夫です。
練習すれば、40分以内にできるようになり、一発合格もできます。
このページは、第二種電気工事士試験の候補問題を使っていますが、第一種電気工事士試験を受験される方にも参考になるかもしれません。
はじめに
候補問題と実際の試験は異なることがあります
候補問題は、あくまで「候補」で、実際の試験では少し異なる問題が出ることは、ざらです。
ですので、早とちりしないで、よく問題を見て、施工してください。
センターが発表している候補問題では、線の長さの指定がありません。
そこで、例としての線の長さを示しています。
複線図を書く必要があるのか
書くことをおすすめします。
時間が勿体ない、などネットでは、書かないことをすすめている記事もありますが、書くことをおすすめします
複線図を描く時間は、慣れると5分かからないと思います。
書きながら、使う線を確認したり、線の色を決めたり、圧着端子を決めたりするので、いずれも間違えたら、一発アウトな所です。
きちんと複線図を書ければ、あとは安心して(=脳内に余裕をもって)、作業にあたれるのです。
間違う -> 線をばらす -> あせって、器具を破損する -> おわり、は最悪だと思いませんか?
もちろん、試験合格後に実際の作業に慣れて、複線図を書かないのは問題ありません。
ケーブル外装被覆のはぎ取り寸法
ケーブル外装被覆のはぎ取り寸法は、「ケーブル外装被覆のはぎ取り寸法と欠陥」にまとめてあります。
スマホなら長押し、PCならコントロール・キーとクリックで、別タブが開きます。
VVF用ジョイントボックス部分の接続方法
「施工条件」に接続方法が書いてあります。
多くは、ジョイントボックスのA,Bとして、
「Aの部分は、リングスリーブ、Bの部分は差込形コネクタ」などと書いてあります。
よく読んで、間違えないように施工してください。
以下では、リングスリーブ選定の練習のためにすべてリングスリーブによる施工としています。
実際に材料を使った練習では、ジョイントボックスの片方を差込形コネクタで施工するなど、いろいろな材料を練習してください。
「施工条件」には、配線方法など間違えたら一発アウトな指示が書いてあることがあります。
受験時には、必ず、よく読むように。
作業にあたって
どの候補問題にも共通する内容をまず書きます。
① 施工寸法の許容差は、マイナス50%までで、これより短いと欠陥とみなされます。
各パーツで電線を長く取すぎると、最後に作るパーツで電線が足りなくなります。
② 施工寸法とは、器具の中心からの距離です。器具出口からの電線の長さではありません。
③ 引掛けシーリングと電線、ランプレセプタクルと電線、など各パーツを作ってから、最後にリングスリーブなどでまとめる作業を行いましょう。
候補問題 No.4の練習問題
では、候補問題No.4に取り掛かりましょう。
候補問題と施工条件
この問題には、電源がありますが、試験ではブロック端子で代用されます。
施工作業では、端子台の端子に接続します。
また、電動機の部分は施工省略で、電線は外装のままで、中の絶縁電線まで剥く必要はありません。
<施工条件>
1.配線用遮断器及び漏電遮断器を代用する端子台は、以下の図のように配線する。
2.三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯は、S相とT相間に接続すること。
3.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
① 100V電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
② 100V電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線は、すべて黒色を使用する。
③ 200V電源からの配線は、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。
④ 次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
・コンセントの接地側極端子(Wと表示)
・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
・引掛けシーリングの接地側極端子(N、W 又は接地側と表示)
・配線用遮断器(端子台)の記号Nの端子
4.VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設けること。
試験では、もっと詳細に施工条件を指示されますが、ここでは最低限にしてあります。
単線図から複線図を書く
では、候補問題から、複線図を書きます。
丁寧に説明しているので、ゆっくりでいいので、ついてきてください。
たくさんの複線図を書いていて、気が付いたコツです。
これで、複線図の半分くらい書けた感じになりますよね。
いいですよね。
気持にも、余裕ができます。
次に、
200Vもつなぎます。
本当に、施工工事しているようで、ちょっと楽しい。
極性のある器具へのつなぎこみも間違えないように。
<施工条件>は絶対です。
そして、VVFジョイントボックスの範囲を囲います。
圧着端子の選定
圧着端子のルールは、難しくありません。
技能試験で、出題される電線接続のパターンは限られているので、そのパターンを覚えてる方法もあります。
やりやすい方で。
問題: 圧着端子のサイズを考えてみてください。
以下のようになりましたか?
器具の配線図
点滅器、コンセントへの配線は以下の通りです。
複線図では、1.6-3Cの黒線がまず点滅器につながるように書いてありますが、先にコンセントにつながるのがより良い配線です。
先に点滅器に配線すると、コンセントに負荷をかけた場合、常に点滅器内に電気が流れてしまうからです。
これで、あとは施工作業を、淡々と、すればよいというわけです。
まとめ
複線図や、候補問題のNo.4を丁寧に、わかりやすく説明したつもりですが、いかがでしたか。
「独学一発合格! 電気工事士 2種 技能(実技)試験対策 合格の要点、ポイント、コツや工具、試験の持ち物を解説」もありますので、よろしかったら、ご一読ください。
また、電光ナイフを使わない、VVRケーブルの外装を剥く新しい方法も紹介しています。
よろしければ。
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では、頑張ってくださいね。
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今時、こういうのもあります。
材料は、切ってしまったりするので試験対策にしか使えません。
なので、返すというサービスもあります。
材料の処分も楽で、価格も半分位でしょうか。
器具と電線だけ返却、数量限定だそうです。
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教科書で一通り勉強派向け
私はこれで一発合格
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