朝寒いので、うちでは早朝からタイマーでガスの床暖房をつけています。
使っていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。
朝起きて、足元から暖かいのはいいのですが、暖房費がいくらかかるのか、気になりますよね。
そこで、実際にガスの消費量を測定して暖房費を出してみました。
実際のコストに関する情報を提供しますので、ご参考にしてください。
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測定の方法
寒い中、ガスメーターを15分おきに見に行きました。
床暖房しかガスを使っていない時点のガス使用量を測定した結果です。
測定の条件
測定の条件は、以下の通りです。
- リビング、キッチン、ダイニングがひと続きの部屋 26.3m2(約16畳)、天井高さ 2.50m
ほぼ令和の平成築、ツーバイフォー住宅 - リビングとダイニングの床が温水式の床暖房、キッチンスペースには床暖なし。
- 実験時刻 午前5:00頃~午前7:30頃
- 外気温度(最低気温) -0.1℃ ~ -1.3℃
- 給湯暖房用熱源機(外釜) エコジョーズ給湯器 暖房 16.1kW、暖房熱出力 14.0kW
- 床暖房の設定温度 5(10段階、設定温度4で室温20℃)
ガス代の単価
ガス代の単価は、直近の12月検針のガス代伝票を使い、簡単に計算するために、総額を使用料で割り算出しました。
割引と税金を含め、約160円/m3となりました。
測定の結果
測定した結果をグラフで示します。
ガスの消費量
エアコンや石油ファンヒーターと同様に、最初15分のガス消費量が最も多くなりました。
その後は、最初のガス消費量に比べ、次の15分では半分、その次の15分ではさらに半分になりました。
特に、床暖房を入れてからの約30分間は、自動で「パワフルモード」になっており、これもガス消費量が大きかった原因だと考えます。

床暖房の暖房費
本当に知りたいのはガスの消費量ではなく、ガス代です。
そこでガスの消費量に、ガス代の単価を掛けて金額が分かりやすいようにグラフ化しました。
最初の15分で37円、次の15分で20円程かかりました。
その後は15分当たり11円(30分で22円、1時間で44円)で推移しました。

室内温度と湿度
室内の温度は、徐々に14℃から20℃に上がりました。
室内温度19.5℃になるには、90分かかりました。
室内の湿度は、51%から35%に下がりました。
これはエアコンと同様に、加湿せずに空気の温度を上げたので、「相対」湿度が下がったことが原因だと考えられます。

考察
やはり、ガス代は高めですね。
最初の30分で56.2円は、エアコンや石油ファンヒーターに比べても高めだと思います。
部屋が大きいのも一因ですが。
ただ、足元があったかい、直火を使わない、空気を汚さないなどメリットもたくさんあります。
これをいかに上手に使うかというのが重要ですね。
うちは、すでに床暖設備が付いているので、有効利用しないのも、もったいないですよね。
例えばうちでは、室内物干しで、夜の洗濯物を乾かすのにも使っています。
意外とよく乾きます。
喉にも優しいですしね。
また夜、服を床に並べておくと朝温かくなっています。
まとめ
早朝から2時間床暖房を使った時のガスの消費量と暖房費を実測してみました。
他の暖房器に比べ、高めですが、足元から暖かいのが何と言っても魅力です。
目安ですが、以上の結果がご参考になれば幸いです。
「脱衣所(場)、キッチン(台所)、ダイニングテーブルの足元が寒い」にも、家の寒い所の対策を書いています。
よろしければ。
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FAQ
床暖房とは
床を暖める方式の暖房ですが、「床暖房」と言うと、電気カーペットではなく、温水配管などを床に設置し、床面を暖める暖房を指すことが多いようです。
温水などを作る方法に、ガス式、電気式などがあります。
ガス式は、お風呂などでも使う給湯器でお湯を作ります。
一方、電気式はエアコンと同様に、ヒートポンプと呼ばれる空気中から熱を集める方式があります。
気温がマイナスでも熱が集められます。
ヒートポンプの室外機は、暖房規模にもよりますが、エアコンの室外機よりやや大きいくらいのようです。
床暖房の特徴、注意点は?
まず挙げられるのは、足元から暖かいことでしょう。
次にあげられる特徴は、室内で燃焼をしていないので、空気を汚さないことでしょうか。
また、ストーブのように火が無いので、小さなお子さんが居る家庭でも安心かもしれません。
ただし、低温やけど(熱傷)に注意が必要で、床暖房リモコンの取扱説明書には、以下のように書いてあります。
床暖房の上で長時間座ったり、寝そべったりしないでください。
特に次のような方が使用される場合はまわりの方が注意してあげることが必要です。
・乳幼児・お年寄り・病人など自分の意志で体を動かせない人
・疲労の激しいときやお酒・睡眠薬を飲まれた方
・皮膚や皮膚感覚の弱い方
低温やけど(熱傷)とは何ですか?
やけどは医学用語では熱傷といいます。
非常に高温のものであれば短時間の接触でもやけどになる一方で、44℃~50℃程度の低温のものでも長時間接触しているとやけどになり、これを低温熱傷と呼んでいます1)。
ご参考までに、わが家の床暖の表面温度は、毛布などで覆っていない状態で35℃以内でした。
それでも低温やけどに気を付けて、使用しています。
参考URL
1) やけど(熱傷)、一般社団法人 日本創傷外科学会、https://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html
加湿すると室温は上がりますか?
基本的には、室温は変わりません。
ただし、体感温度は上がります。
加湿することをおすすめします。
洗濯物を干すなどは、一石二鳥なので、特におすすめです。
ご要望やご質問など、どうぞ。 (個人情報を書かないように)