どうやら、石好きは遺伝するようです。
私の祖父も、私の父も、私の父のいとこも、石好きです。
私はというと、実は石好きというほどではありません。
でも、私の子供は石好きです。
隔世遺伝ですね。
子供に言わせると、石の本はいつまでも見ていられるそうです。
ファインミネラルとは、鉱物標本の中でも、造形的に美しく、クオリティの高い標本を指すジャンルです。
インサイド ザ ストーン
こんな話もあります。保育士をしている人の話です。
ちょっと落ち着かないけれど、大人を唸らせるような絵を描く子がいるそうです。
この子が山田英春さんの石の本が大好きで、「いっしょに見よう」とよく持ってくるそうです。
なにか、チャンネルが合うのでしょうね。
この本は、150ページ以上にわたり、綺麗なカラー写真で石の断面の模様を紹介してくれます。
ページをめくると、不思議な模様が次々に現れます。
まるで、石の中の宇宙へ案内されるようです。
映画館に入ったような気にもさせられます。
1つの石の模様をじぃーと、見ていると、日常生活から解放され、どこかに行ってしまっている気分や、時間を超えてしまっている気分にさせられます。
でも、自分たちが「自然の中に、間違いなく、確実に、居る」ということを、石好きでもない私でさえ、実感します。
石好きな子供や大人にとっては、一生持つ財産になると思います。
手に入らなくなる前に、手に入れておくのが良いと思います。
BRUTUS 特別編集 「珍奇鉱物」合本
まず注意しなければならないのは、「珍奇鉱物」のタイトルで2022年6月と2023年6月に合計2冊出版されています。
これは、「珍奇鉱物」シリーズ2冊の合本です。
この本は美しいファインミネラルの図鑑です。
それだけでなく、ドイツ・ミュンヘンやアメリカ・アリゾナ(ツーション)のミネラルショーのレポート、鉱物産地のレポート、はたまたセンスの良い鉱物の飾り方などを紹介してくれています。
これらの記事の中に、「世界的に知られる模様石コレクター」として、山田英春さんがコレクションと共に取材されています。
この本、「珍奇鉱物」は、石の種類や産地と言った情報や、コレクターの熱量など、石の世界を俯瞰的に見て取れる1冊です。
値段の割に、綺麗な写真としっかりした装丁で、手元に1冊あってもいいなと思い買いました。
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