道具を持てない時にも、第二種電気工事士の技能試験対策ができるページです。
電車に乗っている時などの時間も有効に活用できるのではないかと思います。
重要
以下は一般論です。
心線長さなどを各部品の刻印等で念のため確認して、実際の施工をしてください。
器具のメーカーや、製品のシリーズ等により異なる場合があります。
ランプレセプタクル
はぎ取り寸法
次の図で、各部の寸法を答えよ。
正解は、この行をクリック
50mmと長めに外装をはぎ取って、20㎜残して、絶縁被覆(黒、白)をはぎ取って、心線を20㎜程残るように切る、という手順が理想です。
VVF線の端面がきちんと切れていないと、いきなり40㎜で外装をはぎ取った時に、白線と黒線で長さが異なることがあり、輪作りやランプレセプタクル巻き付けでうまくゆかずに時間をロスします。
この長さをきちんと出すと、ランプレセプタクルの作業時間が早くなります(コツ)。
慣れてきたら、最初から40㎜できるのもあり。
慣れてきたら、いろいろ試してみてください。
心線の長さは、輪作りをペンチでするのか、ケーブルストリッパーでするのかなど道具により若干変わります。
ご自分の道具の長さで答えてください。
ランプレセプタクルの直径は約50mmです。
輪作りの欠陥
次の図のA部、B部の欠陥で注意すべきことは何か。
A部は2点、B部は3点あげよ。
また、巻く方向とその理由を答えよ。
ここにあるだけが「欠陥のすべて」ではありません。
少なくとも、これらの欠陥には、気が付かなればいけない、という意味です。
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A部:
① ねじが絶縁被覆を踏んではいけない。
② ねじ留め部と絶縁被覆の間隔が5mm以上は欠陥
B部
① 1周の3/4以上巻き付いていないと欠陥
② 1周以上巻き付いて、線が重なると欠陥
③ 線の終端が、ねじから5mm以上はみ出すのは欠陥
巻きは時計回り。反時計回りは欠陥
理由:ねじを締める際に輪が広がり、緩みやすくなるため。
もちろん、ねじの締め忘れも欠陥です。
露出型コンセント
はぎ取り寸法
次の図で、各部の寸法を答えよ。
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心線の長さは、輪作りをペンチでするのか、ケーブルストリッパーでするのかなど道具により若干変わります。
ご自分の道具の長さで答えてください。
ランプレセプタクルに比べ、絶縁被覆が短くなります。
ケーブル外装を剥がした所から、部品内のねじまでの距離が、ランプレセプタクルより露出型コンセントの方短いからです。
特に最初は、長めに外装をはぎ取って、心線を出してから、心線長さを調整するという手順を行ってみてください。
輪作りの欠陥に関しては、ランプレセプタクルと同じです。
引掛シーリング
はぎ取り寸法
次の図で、各部の寸法を答えよ。
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引掛シーリングの高さは、約20mmです。
結局、15mmから17mm位に作ればよいので、最初の外装剥きは作業しやすい長さで構いません。
心線の長さは器具により、若干異なります。
私はまず、器具にスケールを当てて確認し、その長さになるように絶縁被覆を剥がします。
引掛シーリングの欠陥
次の図の欠陥を3点あげよ。
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① 接地側は白い電線を接続すべき。
② 心線が差込口から1mm以上出ている。
③ 絶縁被覆が台座下端から5mm以上露出している。
端子台
はぎ取り寸法
次の図で、各部の寸法を答えよ。
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外装はぎ取り長さは50mmです。
絶縁被覆は、端子台で実測してはぎ取ります。
注意:施工寸法は、器具の中心からの寸法です。
例 施工寸法150㎜と指示された場合、ケーブル長さを50㎜足して、200㎜としてはいけない。
端子台の欠陥
次の図の欠陥を2点あげよ。
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① 心線が端子台の端から5mm以上露出している。
② 座金が絶縁被覆を踏んでいる。
もちろん、ねじの締め忘れも欠陥です。
配線用遮断器
はぎ取り寸法
次の図で、各部の寸法を答えよ。
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外装はぎ取り長さは40mm~50mmです。
遮断機の回路が入る部分が45mm位です。
絶縁被覆は、10mmではぎ取ります。
配線用遮断器の欠陥
次の図の欠陥を1点あげよ。
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① 心線が端子台の端から5mm以上露出している。
端子台に同じ。一緒に覚えよう。
この他、極性がある場合の極性間違い(Nの表示は白線)、金具が絶縁被覆を踏む、ねじの締め忘れも欠陥です。
スイッチ、コンセント
はぎ取り寸法
埋込連用取付枠を使用する場合の各部の寸法を答えよ。
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外装はぎ取り長さは、取付枠程度、約100mmです。
多少、長めの方がこの後の作業がしやすいかもしれません。
(資材の都合で、技能試験とは若干異なるコスモシリーズの取付枠です。)
絶縁被覆部の長さは80mm(8cm)程度かこれより若干長く仕上がるはずです。
取付枠には、表裏があります。
文字が書いてある方が表です。
心線長さは、部品裏面の「ゲージ」で決まります。
10mmが多いのですが、部品により、12mmもありますので、よく見てください。
部品の横の窪みは、ゲージではありません。
間違えないように。
引掛シーリングは横でしたね。
違います。
部品には向きがあります。
よく見ると、「15A 125V」など、文字が書いてあるのでこれが読める向きに。
特に、コンセントは極性があります。
左が穴が長い、接地側となるように。
配線用遮断器の欠陥
次の図の欠陥を2点あげよ。
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① 心線が差込口から2mm以上露出している。
ねじ留めする端子台類と異なります。
絶縁被覆ごと差込口に入ってしまうくらいなので、通常は心線が見えることはないかと。
② 器具のW、Nなどは、接地側なので白線を入れる。
もちろん、心線が抜けてしまっているのも欠陥です。
電線の接続
はぎ取り寸法
はぎ取り寸法を答えよ。
VVFジョイントボックスを使う場合
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VVFジョイントボックスを使う場合
外装被覆を剥く寸法は、導線部(リングスリーブなら20~30㎜)を含む100㎜(10cm)です。
注意:施工寸法は、器具の中心からの寸法です。
アウトレットボックスを使う場合
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アウトレットボックスを使う場合
ボックスを通した電線の作業なので、VVFジョイントボックスの時より長めが作業しやすいです。
注意:施工寸法は、器具の中心からの寸法です。
リングスリーブの欠陥
次の図の欠陥を3点あげよ。
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以下の3点です。
次の図の欠陥を2点あげよ。
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以下の2点です。
このほか、リングスリーブ先端の切断、刻印の間違い、刻印が読めない、刻印が2つある、も欠陥です。
差込形コネクタの欠陥
次の図の欠陥を2点あげよ。
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以下の2点です。
差込形コネクタも、コンセント類と同じ差し込む方式で、差込口は大きめです。
上の画像の下の電線のように、絶縁被覆がコネクタの中まで(JETの文字の所まで)入ります。
このため、差込口側に心線が少しでも見えてはいけません。
まとめ
道具を持てない時にも、技能試験対策ができるページを作ってみました。
心線については、接触する恐れがあるほど器具から出ていてはダメ。
ねじが絶縁被覆を踏んでいてはダメ。
は、どの器具にも共通するダメです。
試験の時に、ねじは気をつけてください。
後で締めようなどは、まず忘れます。
もちろん、器具を壊すほど締め過ぎもダメ、ドライバーで手を刺して出血してもダメです。
X(ツイッター @iro2info )にブログの更新情報などを上げています。
また、電光ナイフを使わない、VVRケーブルの外装を剥く新しい方法も紹介しています。
ご参考に。
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今時、こういうのもあります。
材料は、切ってしまったりするので試験対策にしか使えません。
なので、返すというサービスもあります。
材料の処分も楽で、価格も半分位でしょうか。
器具と電線だけ返却、数量限定だそうです。
レンタルではない3回セット。工具、テキストなし。
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この他の実技用道具や材料は、「独学一発合格!実技試験対策」に書きました。
教科書で一通り勉強派向け
私はこれで一発合格
過去問を何回も解いて勉強派向け
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